診療内容
小児のみみ・はな・のど
診療の特徴
耳鼻咽喉科専門医のもとで研修を受けていた院長が、耳鼻科機器も用いた耳、鼻の処置を行い、より良い経過を目指します。
●乳幼児は風邪から中耳炎になりやすいため、発熱時は鼓膜観察も行います。
●鼻吸引を行い、風邪の早期治療、中耳炎や副鼻腔炎の予防に努めます。
●動かずにじっとしていられるお子さんは、簡単な耳掃除が可能です。
中耳炎
成長途中の乳幼児は耳管が未発達で充分な長さがなく、角度も水平に近いため、細菌やウイルスが耳管に入りやすく、中耳炎になりやすいです。
子どもの中耳炎は、風邪をきっかけに発症することが多いので、発熱・鼻水など風邪の症状だけでは見分けがつかないこともあります。そのため、小さいお子さんの発熱時は、耳を触る・痛がるなどの症状がなくても、鼓膜観察を行い、中耳炎の早期発見・治療に努めています。
症状
●発熱
●耳をさわるなど、耳を気にしている
●耳をさわられると嫌がる
●ぐずったり、不機嫌が続く
など
治療
ティンパノメトリーにて、鼓膜の動きを観察いたします。
●急性中耳炎
風邪などによって鼻やのどに炎症が生じ、細菌・ウイルスがのどから耳管を通って中耳内に侵入することで発症します。
急性中耳炎の治療は、基本的に抗生剤の内服治療を行います。
急性中耳炎は、小児科にて診断・治療できます。1~2週間で治ることが多いです。
●滲出性中耳炎、真珠腫性中耳炎
中耳炎の症状が慢性化・重症化している場合は、専門的で適切な治療が必要となるため、耳鼻咽喉科の受診が必要です。
症状の改善が見られない場合は、鼓膜切開や鼓膜チューブ留置術などで膿を出す処置が必要なこともあります。
ティンパノメトリー
お風呂やプールについて
熱や耳の痛みがある場合は、お風呂やプールは控えましょう。
お風呂は、熱が下がり、耳の痛みがなくなれば入っても問題ありません。
プールは医師の許可をもらってから入るようにしましょう。
副鼻腔炎
顔の骨の中にある空洞を副鼻腔と言います。その空洞は粘膜で覆われていて、それぞれが鼻のなかで繋がっています。
副鼻腔炎(蓄膿症)は風邪(ウィルス感染や細菌感染)、アレルギーなどによって、副鼻腔で炎症が起こることが原因とされています。
症状
特に風邪の後に、以下の症状がある場合は、副鼻腔炎の可能性があるので、早めに受診しましょう。
●黄色い鼻水(膿性鼻汁)
●鼻づまり(鼻閉)
●頭痛
●頭重感
●顔の圧痛
●嗅覚異常
●痰が出る(後鼻漏)
●せき
など
治療
●鼻処置
鼻水の吸引や薬の噴霧などの鼻の処置を行います。
●内服治療
ほとんどの患者さんは、適切な鼻処置で治癒に至ります。
症状の重症度に応じて抗生剤の投与を検討します。
アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎とは、鼻に起こるアレルギーの疾患です。
発症する人の多くはアレルギー素因(花粉症・気管支喘息・アトピー性皮膚炎などの家族歴)があり、IgE抗体が増加しているなどの特徴を持ちます。通年性アレルギー性鼻炎のアレルゲンとしては、ダニ、真菌(カビ)、昆虫、ペットの毛などが多いです。
詳しくは、小児のアレルギーのページをご覧ください。
耳掃除
子どもはどうしても動いてしまうものなので、ご自宅で耳掃除をするのは難しいこともあると思います。
ご自宅で耳掃除をすると、かえって奥に詰めてしまったり、またお子さんが動いたりして耳の穴や鼓膜を傷つけてしまったりすることがあります。
通常、耳垢は自然に外に排出され、無理にとる必要はありませんが、耳の穴が耳垢でふさがってしまっているような場合は、耳掃除を行いますので、お気軽にご相談ください。